公設塾夕張学舎キセキノ

夕張学舎キセキノとは

・目標とする進路に向かって自らの力で切り拓き、実行する。社会で活躍できる人材の育成

・課題先進地夕張で、多様な学び、交流を通じた「次の社会のカタチ」の探求

魅力化プロジェクトの一環として、これらを目的に設置されました。

 

キセキノ外観

キセキノー名称に込められた思い

「奇跡」・・・常に高い目標を持ち、決して諦めずにコトを起こす

「軌跡」・・・先人が遺した歴史や財産を重んじ、自分の未来を開拓する

「輝石」・・・自分の可能性を信じ、家族や友人への感謝を胸に、光り輝く

キセキノでできること

キセキノでできること

・一人ひとりに合わせた学習カリキュラムに沿った、予復習、テスト・受験対策

・社会で活躍し、自らの道を切り拓く力を養うための、外部講師等からの学習支援

・海外の学生、他の公設塾、地域住民など多様な交流

キセキノ講師紹介

松宮 聡(マツミヤ サトル)

松宮さん

講師コメント

 30年ほど前まで夕張にいました。夕張のために何かできないかと思い、夕張に帰ってきました。縁があって現在キセキノで働かせていただいています。

 生徒達に一つでも良かったと思えるものを持ち帰ってもらえれば、そして自分自身が楽しんでいければと考えています。因みに、映画大好きです!2018年No.1は「カメラを止めるな!」

牧野 大樹(マキノ タイジュ)

牧野さん

講師コメント

 座右の銘は「面白き事もなき世を面白く すみなすものは心なりけり」自分の人生を良いものにするため、好奇心を持って様々なことを学ぶことが好きです。

 生涯教育・地域教育・高校教育の三つを学んできた経験をいかし、キセキノで高校生たちが新しい経験と知識と出会えるように尽力していきたいと思います。



キセキノ講師インタビュー 第1回 どんな教科が好きだった?


キセキノ講師陣
左から牧野さん、松宮さん、西野さん

 夕張学舎キセキノでは、3名(当時)の講師が日々生徒の教育に携わっています。

 彼らのそれぞれ異なる背景や日常から今後の目標など、インタビューを通して聞いてみました。

 

好きな教科、なんだった?

記者

 普段生徒に講師という立場で触れている皆さんだけに、やっぱりみなさん自身がどんな学生だったのか、というところを、例えば好きな教科は何だったとかでもいいので、まず聞いてみたいと思います。まず松宮さん!

松宮さん(以下敬称略)

 俺からですか!あまり自身持って話せることがないですが(笑)

記者

 麻雀ばっかりやってたとか?(笑)

松宮

 麻雀はやりましたけど(笑)教科でいうと、物理は好きでしたねぇ。勉強を続けていくと、例えば古典物理学と数学のベクトルや微分積分などいろんな部分が、理屈で全部つながってくるんですよ。それがやってて面白かった。一個やれば全部わかるみたいな。

記者

 なるほど、俺ももっと勉強してそういう経験をしてみたかったですねぇ。理数科目が苦手だったので(笑)牧野さんはどうでした?

牧野さん(以下敬称略)

 系統はちょっと違いますけど、私は好きな教科がほぼ全部だったんですよね。

一同

 そりゃすごいな(笑)

キセキノ室内
普段のキセキノの様子

牧野

 もともと特に社会が好きで、日本史をずっと勉強していると、当然古文とかも調べなければならない。中学生のころから趣味で小説を書き始めたということもあって国語も好きだった。理科も好きで、理科をやっていく中で当然計算がでてくるので数学も好きになる。勉強自体好きでしたねぇ。

記者

 それは、非の打ち所がない(笑)

牧野

 学校って、自分が知らないことや自宅でできないことが転がっていたので、面白かったですね。

 

 

国語って大事ですよ

記者

 牧野さんは、国語も担当していますよね。国語嫌いの子供たちの中には、日本語を話せれば十分、国語を勉強する意味なんてないと思っている子もいるじゃないですか。「作者の気持ちを考えてろ」などと揶揄されたり…文系人間の一員として聞きたいんですが、国語を勉強する意味とは何でしょうか。

牧野

 国語はすべての土台です。文章を読めない、理解できないということでほかのすべての学びが成立しなくなります。(揶揄されがちな)小説読解にしても、作者の持っている価値観に触れることによって、自分の行動や考え方に影響・成長をもたらすことが立派な学ぶ意味だと思います。

キセキノ看板
スノーボード様の看板は、市内の美術作家さんの作によるもの。

当時は嫌だったけど・・・

記者

 西野さんはどうでしたか?英語を担当しておられますが、高校生くらいのときから英語が得意だった?

西野さん(以下敬称略)

 クラスに帰国子女や、留学帰りが結構いたので、そういう人たちに比べたら得意とは言えないけれども、一番好きな教科でした。

記者

 なかなかすごい環境ですね(笑)印象に残っている先生とかいます?

西野

 国語の先生が印象に残っています。読書感想文を毎週1冊ペースで提出させた上で、授業の初めの15分間でプレゼンさせるんですよ。当時は嫌でしたが、おかげで名著と言われる本はたいてい内容を知っています(笑)そのころ本を読んだり、それをまとめたりしているうちに、わかりやすい、内容に不足のない文章の書き方だとかを身に着けたと思います。

記者

 それは先生に感謝ですね(笑)(つづく)


キセキノ講師インタビュー 第2回 経験してみること


パスポートのイラスト

文化の違いに触れて

記者

 西野さんは、学生時代スウェーデンに留学していましたよね。

西野

 はい。初めて実家を離れた生活をしたのが外国でした(笑)最初は、アメリカ人やカナダ人やトルコ人などいろんな留学生と、キッチンやバスルームをシェアしながら生活しました。

記者

 生活空間の共有となると、文化の違いを如実に感じそうですね。

西野

 ええ。バスルームの使い方など最初は困惑することもありました(笑)でも各々の出身国の料理を作りあったりするなど、楽しい思い出ですね。

記者

 違う文化に触れて気づくことはありましたか?

西野

 留学に行く前は、日本があまり好きではなくて(笑)でもそれは日本のことをあまり知らなかったからだということに気づきました。一度海外に出てみて、日本のことを知って、はじめて良さに気づきました。

記者

 経験してみてわかる、ということってありますよね。

 

興味をもつこと

牧野

 知っているつもりでも、経験してみるといかに一部しか知らないか思い知らされることってありますよね。たとえば、写真で知っている有名な彫刻とかも、実際に見に行くと、彫刻が置いてある周りの環境や背景、空気感など、自分の価値観に影響を及ぼすほどのものだと初めてわかりますね。

キセキノゼミの様子
「キセキノゼミ」の様子

記者

 行動につなげるにはまず興味を持つということが必要ですよね。それ引き出すにはどうしたいいと思いますか?

松宮

 俺は、本人が自発的に興味を持たないとだめだと思っていて、無理やり興味をもたせるような方法ではなくて、興味を持ちそうな事柄をたくさん提供していく中で、生徒が自ら食いついてくれればいいのかな、と思っています。

牧野

 何かに興味を持ったときに、それに対してアプローチできる環境が大事だと思います。(つづく)


キセキノ講師インタビュー 第3回 夕張に住んでみて


昔の夕張市街地
昔の夕張市(※松宮さんが生まれるより前)

夕張今昔

記者

 皆さん地域おこし協力隊協力隊としてきているわけで、夕張の外からいらっしゃった人ですよね。実際に引っ越してきてどうですか?

松宮

 もともと実家が夕張だったので、久々に夕張に来て、昔と比べていろんなものがなくなっていて、さすがにショックでした(笑)

記者

 前に夕張に住んでいたのははまだ松宮さんが高校生の時ですものね。実際に1年くらい住んで、何か印象は変わりましたか?

松宮

 夕張出身なので、別に悪いイメージを持っていたわけでもないし、昔と比べてコンビニもできたのでなんだったらちょっと便利になったとさえ思っています(笑)昔あったものがなくなっているのはさみしかったけども、頑張っている人は結構いるなぁというのが今の印象ですね。

記者

 故郷ですものね、もともと悪いイメージはないですよね。

 

世間の夕張に対するイメージに・・・

松宮

 「周りから未だにマイナスのイメージで見られていることが嫌」と言う人が多いですが、それはまだまだ自分たちの頑張りが足りなくて、認められていないからだ、という視点を持っていないといけないと思っています。

記者

 たしかに、葛藤はエネルギーに変えられますからね。

新たに建設された民間賃貸住宅
現在は民間賃貸住宅の建設も進み、夕張にやってくる人を受け入れやすくなりつつある。

水道代が高いといっても

記者

 牧野さんは道外出身者で、キセキノに来る前は長野県にいらっしゃいましたよね。

牧野

 もともと北海道に行きたいなと思っているときに、キセキノの講師募集を見つけて、自分がこれまでやってきた地域教育、生涯教育、通常の高校教育の全部ができそうだということで、志望したんですよね。

 住み心地については、前に住んでいたところと比べて特に不便は感じていないですね。

記者

 夕張に対するイメージはなにか変わりましたか?

牧野

 来る前に情報収集した中では水道代が高いだとかいろいろ書かれていましたけども、高いといっても実際は大したことないくて、あまり情報収集の意味がなかったなぁというのが感想ですね。

 

地方での学びの環境

西野

 私は前職で、日本の子供の6人に1人が貧困水準で、そのしわ寄せが子供の教育に行っているというデータを見たんですよ。それで教育に興味を持ったというところがきっかけですかね。東京は、手近になんでも転がっているという環境でしたが、日本全体でみたらそれは普通じゃなくて、むしろなんでも転がっていない地方の教育に興味を持ったんですよね。

記者

 実際地方に住んでみて、どうですか?

西野

 今はインターネットが素晴らしいので(笑)大して不便に思うことはないですね。知りたい情報はすぐに手に入れられるので、勉強するのにそんなに東京と違いはないのかなと思います。「スタディサプリ」とかもありますし。(勉強する環境として)東京だからいい、とは一概に言えないと思います。ただ、車を持っていないので、病気したときとかはちょっと不安かなとは思います。