幸福学を学びました!


夕張高校魅力化プロジェクトの佐近です。

 

 2月14日、高校生6名と慶應大学を訪問してきました。大学の自由な雰囲気に触れ、すごく刺激を受けていたようです。

 

 幸福学研究の第一人者である前野教授から「幸福学」を学ばせていただきました。

 

 前野教授が研究する幸福学は、スピリチュアルなものではなく、「心理学」と「統計学」。どういうとき人が幸せであるかを調査し、統計的にどういうときに幸せかを研究しているとのことです。

 

講義のようす
慶応大学前野教授の講義

 

 夕張市は、映画「幸福の黄色いハンカチ」の舞台であり、幸福という言葉が地域に根付いたまちです。


 私が取り組む市役所業務も、高校生が地域を盛り上げることも、誰かを「幸せにする」ということ。


 では、幸せってなんだろう。生徒たちは前野教授に質問しました。

 

幸福学の概要

 

Q.長続きする幸せってなんですか?


A.金、モノ、地位というものは、長続きしない幸せ。人と比べられる財と言われており、どれだけ持っていてももっと欲しくなる。

 

 長続きする幸せは、「安心、安全」、「健康」、そして「心」。

 

 「心」には、4つのポイントがある
 ①熱中できる目標があり、自分に強みがあること
 ②感謝できること、多様なつながりを持てる
 ③前向き、楽観的
 ④人と比べすぎない、個性、自分らしく生きる

 

Q.自己肯定感が低い。幸せになるためできることとは?


A.日本人はたいてい自己肯定感が低い。幸福度を上げる研究はいろいろとある。
 ・上を向いて大股で歩くことで幸福度が上がる。
 ・1日の感謝を日記につけることで幸福度が上がる。
 ・偽善でも寄附をすれば幸福度が上がる。
 ・幸せな人は他人を幸せにする(うつる)。

 

Q.リーダーが組織のために幸福学を利用できないか?


A.ぜひ利用すべき。まず、リーダーが幸せでなければならない。悲観的な人は細かなところばかり気にして全体を見られない傾向がある。

 楽観的な人ほど、全体を見て判断することができる。また、幸福度が高い人は創造性が3倍となり、生産性は1.3倍となる研究がある。

 勉強ができるほうが幸福度が高いため、勉強もすべき。

 

 大人にとっても興味深い話が非常にたくさんあり、高校生も「将来のためになった」と言っていました。

 体験社会に出て挫折してしまったときは、ぜひこの話を思い出して乗り越えてほしい!

 

 来年度からは、幸福のまち夕張で幸福学研究をやってみたいです!

 

夕張高校魅力化プロジェクト 佐近