昨年、夕張高校を卒業し、市役所に就職した二階堂ののかです。
市役所に入ってから、後輩たちのために何かできることはないかと考え、高校魅力化プロジェクトに関わらせてもらっています。
そんな私が、2月1日に、なんと夕張高校で授業をさせていただく機会をいただきました!
卒業生として、いまの高校生、後輩たちに想いを伝えてほしいと依頼があったのです。
私が高校生に伝えられることなんてあるだろうか…。当初はかなり悩みましたが、高校生の時に自分が感じていたこと。いまだからこそ思うこと。それらを伝えたいと思いました。
生まれてからずっと過ごしてきた私の大好きな夕張は、気づけば負のイメージでいっぱいで。中学3年のときには、「いつ高校がなくなるかわからない」、「夕張高校に行ったらいいところに進学も就職もできない」と、たくさんの大人が口にしていました。
その頃から、そういったことを口にする大人に違和感がありました。
夕張にずっと住んでいるはずなのに、どうしてそんなことを言うのだろう。夕張のどこがダメでそう言うのだろう。
私の同級生の約半数は、市外へ進学を決めていきました。
寂しい気持ちと、どこか悔しい気持ちでいっぱいでした。
私が夕張高校に入学して見た景色は、たくさんの人が口にしていた「夕張高校」とは全くの別世界でした。
先輩たちが学校行事に真剣に取り組み、一人ひとりが多方面で輝いていました。いまでも忘れられません。
私はその先輩方を見て、この夕張高校や夕張の魅力をもっと伝えたいと思いました。
その気持ちだけで真っ直ぐに過ごした3年間で私が感じたこと。
夕張というまちは、支えてくれる人がたくさんいるということです。破たんしてから、辛く暗い時期もありました。でも、そんな夕張を支え続けてくださる人たちのためにも、若い私たちができることは、「前を向くこと」だと思います。
破たんの話はもう終わり。前を向いて進みたい。
夕張高校はそんな私の夢を叶えてくれた場所でした。
将来のことすら漠然としていた私の気持ちがここまで変わることができたのは、夕張高校で学んだからこそです。
この高校で、この場所で、何をチャレンジするかがとても大切だと私は思います。夕張高校は、一人ひとりが輝ける場所です。
夕張市も魅力化プロジェクトもまだ、スタートラインに立ったばかり。
入学してきたみんなには、高校3年間後悔しないように全力で突っ走ってほしいと思います!
私は、全力で支えていけるよう、もっともっと頑張っていきます!
夕張高校魅力化プロジェクト 二階堂