公設塾 夕張学舎キセキノが 変わりました! 第37号



令和3年度から公設塾夕張学舎キセキノは民間の会社へ業務委託をして運営します。今まで行っていた現地講師指導に加え、週1コマのマンツーマンオンライン授業を受けることができます。現役大学生や社会人などの講師と一緒に作成する学習カリキュラムにより、大学進学対策や就職試験対策などに対応します。

〇場所

 夕張市南清水沢3丁目27-11

〇受講料

 3,000円(1ヵ月)

※別途テキスト代などがかかります。

〇開所日時

 月曜日から金曜日まで 15:30~21:30

※定期テスト時期や受験対策期間は状況に合わせて変更します。

〇見学などについて

高校生や保護者の皆さんの施設見学や入塾体験など随時受け付けています。

お気軽に下記問合せ先までご連絡ください。

【問合せ先】 市企画係

ybrkai@city.yubari.lg.jp

☎52-3141

 

〇キセキノの機能

●一人一人に合わせた学習カリキュラムを作成し、現地講師やオンライン授業から各科目の予復習・定期テスト対策・受験対策・就職試験対策 などを受けることができます。

●社会で活躍し、自らの道を切り拓く力を養うため、特別カリキュラムや外部講師などからの多様な学習を受けることができます。

〇キセキノの目標

●目標とする進路に向かって自らの力で切り拓き、実行する、社会で活躍できる人材を育成します。

●全国から注目される夕張の地で、多様な学び、交流を通して、「次の社会のカタチ」を探求します。

 

みなさんのキセキノ入塾お待ちしています!


炭鉄港を開拓!  第38号

夕張の歴史を知る産業講話  


夕張高校の就職・専門学校進学コースは、今年度より夕張市や地域の企業と連携し、地域活性化に向けた取り組みをスタートさせました。具体的には令和元年5月20日に文化庁が選定する日本遺産に認定された炭鉄港に関わる商品の、パッケージデザインなどを高校生が企画・立案し商品化に向け検討していきます。それに伴い、4月、5月は夕張の歴史を知るため特別講義を実施しました

炭鉄港とは・・・

炭鉄港とは、北海道発展の歴史に大きく貢献していた「石炭」「鉄鋼」「港湾」それらを繋ぐ「鉄道」を舞台として繰り広げられた歴史や文化のストーリーが文化庁の日本遺産に認定されています。 炭鉄港は12市町から構成され、夕張市においては、石炭の大露頭や旧北炭滝ノ上水力発電所など7か所が構成文化財として認定されています。 明治7年(1874年)にアメリカ人鉱山地質学者ライマンが夕張川上流の炭鉱地質を調査し、明治21年(1888年)に道庁技師の坂市太郎が石炭の大露頭を発見したことから「炭鉱の街夕張」の歴史がはじまりました。

4月15日5校時、夕張高校視聴覚教室にて就職・専門学校進学コースの2学年17名と3学年12名の計29名を対象に『夕張の歴史を学ぶ産業講話①』を実施しました。

 当日は、市内にある農業法人合同会社小野農園 代表 元澤 洋氏を講師に招、夕張市の基幹産業と今までの取り組みについての紹介や、夕張市で挑戦し続ける思いについてお話をしていただきました。 6校時には、元澤氏と3年生が夕張市の良さや課題について意見交換し、授業後生徒たちからは「夕張だからできること、夕張でしかできないことを探したい」、「できるだけ夕張市内で買い物をし、市内のお店を維持させたい」、「少しでも夕張の役に立つことがしたい」などの感想が寄せられました。 この授業をとおして、地域社会の一員として地域を大切に思う気持ちや、地域社会に貢献する達成感を得てほしいと思います。


翌週の4月22日5、6校時、夕張高校視聴覚教室にて『夕張の歴史を学ぶ産業講話②』を実施しました。 

当日は、夕張市石炭博物館 吉岡 宏高 館長を講師に招き、「夕張市の炭鉱の歴史と日本遺産『炭鉄港』」と題して炭鉱の発見から発展していった夕張市の歴史、空知の炭鉱を基として広がった小樽の港湾、室蘭の鉄鋼業の拡大、そして近代日本の産業革命へと続いた歴史についてお話をしていただきました。

 授業は厚谷市長も参観し、生徒たちからは「普段から自分の町のことをよく考えることが大切だと思った」、「石炭の歴史を日本中にもっともっと広めたい」、「今の夕張ばかり見ていたが、昔を知れば知るほど素敵なことがたくさんあって、今に活かせるものがたくさんあった」などの感想が寄せられました。

 

夕張市の歴史や文化は、今でも色濃く残っていますが住んでいるからこそ気づかない部分も多いと思います。今後このような授業や炭鉄港土産のデザイン検討などを通して、歴史や文化、地域との協働についてどんどん学んでほしいと思います。みなさん頑張ってください!