夕張高校チャレンジ・モア・スピリッツ 第12号

続・次世代のリーダーをめざして


行ってきました!日本の次世代リーダー養成塾

 7月26日(木)~8月8日(水)の日程で開かれた「高校生のための日本の次世代リーダー養成塾」に参加する山﨑さんへの事前インタビューの内容については、第10号(ページ下部)にて報じているところである。

今回のチャレンジ・モア・スピリッツでは、山﨑さんが実際に参加して見たこと、感じたことにフォーカスを当てていく。

リーダー塾スナップ写真
リーダー塾に参加した山﨑さん(左)仲間たちとの一枚。

どんな内容だったの?

山﨑さん(以下敬称略)

 各界のリーダーの講義や、アジアハイスクールサミットという高校生同士がテーマについて議論して、それを小学生にむけて講義するなどの内容でした。

記者

 講義ではどんな話が聞けた?

山﨑

 歴史についてや、生き方そのものについてなど、いろいろでした。映画プロデューサーからの講義もありました。各講義の後の質問時間でも、すごい量の手が挙がっていて、圧倒されました。

記者

 印象に残った講義は?

山﨑

 「ぐるなび」の会長である滝久雄さんの講義で、リーダー憲法の話が印象的でした。

記者

 リーダー憲法?

山﨑

 リーダーに求められる考え方を憲法のようにしたもので、「一 最も早く、最も良く 二 人間を好きになろう、人間社会も好きになろう 三 お互いの文化を尊重しよう」というものでした。

 どの考え方も人間として生きていく中で大事だなと思いました。

 また、滝会長は「いやなことは理解しないと成長できない」「損か得かではなくて、自分が成長できるかどうか」というお話もしてくださって、最近はいやなことがあればどうにか逃げようとする考えのほうが多い中で、いやなことを避けずに、(理解という形で)立ち向かおうとする姿勢はすごくいいなと思いました。

みんなに聞いてほしい!

山﨑

 中でも武藤杜夫さん(元法務教官=少年院の教官)の話は、自分の今までの生き方とか考え方が恥ずかしくなるほどいいお話しで、いくつになっても忘れてはいけない話だと思いました。ぜひみんなに聞いてほしいので、まずは校内発表で生徒皆の心をつかんで、市役所も動かして、キセキの授業の一環で呼びたいと思っています。

記者

 呼べたらいいね、頑張って!武藤さんの話の内容はあえて書きません!

議論する生徒ら
議論中の山﨑さん(右)

伝える難しさ

山﨑

 「アジアハイスクールサミット」では小学生に対して講義するという取り組みで、小学生に分かりやすく説明することの難しさだとか、興味を引くことの難しさを経験しました。また、夜の12時まで準備に熱中したのも思い出です。時間をかけてみんなと話し合って作っていくのは大変でしたが、その分達成感が大きかったです。

記者

 どんな講義をしたの?

山﨑

 働き方改革や労災などの、労働問題についてです。聞く子どもに将来に対して希望をもってもらえるような講義を、50年後の未来の話を軸にしてしました。50年後の未来というのが難しくて、どうしても現状の課題に対する対応というところから話が進まずに苦労しました。

 

自らの変化

山﨑

 行く前は、本当に知らない人とかかわるのが苦手でしたが、「リーダー塾」を通して、知らない人とかかわるのが面白いと思いましたし、新しい人と触れ合って、異なる考え方を学ぶと人は成長できると思うようになりました。友達もたくさんでき、地震の時はお見舞いの連絡をくれて、うれしかったです。

 また、行く前に見えていなかった自分の弱点も見えたので、そこを改善していくために頑張りたいと思っています。

 

話し方から、本当に充実した経験だったんだな、とわかりました。これからも存分に活躍してください!


夕張高校チャレンジ・モア・スピリッツ 第11号

カフェで接客 ようこそ夕張へ!


マドレーヌを給仕する様子
記者に石炭マドレーヌを提供する有岡くん。学生生活を支えてくれる親に感謝しているといっていたのが印象的であった。マドレーヌの味のほうは、見た目の真っ黒さとは対照的に、かんきつ類の香味によるさわやかな甘みが特徴的で、なかなかに美味。

HAMAMATSUCafeに夕張高生

 8月6日(月)~10日(金)の期間で、幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば内HAMAMATSUCafeにおいて、夕張高校就職・専門学校進学コースの生徒らが接客実習を行った。

 「総合実践」の授業の一環として、生徒たちは基本的な敬語やマナーについて学んだのち、店頭に立つこととなった。

 

旅の疲れにコーヒーと石炭マドレーヌを

 同カフェでは、水出しによるコーヒーのほか、市内菓子店「お菓子のふじ」と夕張高生が協同企画・開発した「石炭マドレーヌ」などを提供した。ココアパウダーを用いて、夕張のイメージを石炭色として表現している。また、石炭マドレーヌは、6月に開催されたONSEN・ガストロノミーウォーキングにおいても提供された。

高校生ブランド効果?20個すぐ完売に

 高校生と市内菓子店との共同開発ということや、実際に高校生が販売に立っているということもあってか、石炭マドレーヌは幸福の黄色いハンカチ想い出ひろばを訪れた人から次々と買われていき、一日20個限定の石炭マドレーヌは午後1時を待たずして完売となった。

呼び込みをする生徒
はにかんだ笑顔の仙北くん。カフェへの呼び込みの最中に一枚。
マドレーヌが売れる様子
次つぎと売れていく石炭マドレーヌ。完売した後も、コーヒー飲んでひと休みしていきませんか、と呼び込みを行った。

東城さんとの記念撮影
横浜から来た東城さん父娘と記念撮影。現在大学4年生の娘さん(中右)は日本ハムファイターズのファンということで、同じく日ハムファンである地域おこし協力隊の関口隊員(右)と意気投合する一幕も。

接客は心のふれあい

 来店客のすべてが市外からの訪問であり、そしてそのほとんどが道外からの旅行者であった。仙台から来た母娘、バイク旅行者、九州から北海道に移住して間もない夫婦など・・・夕張高生は慣れない中、ぎこちない接客ではあったものの、来店客はその姿に暖かいまなざしと応援の言葉をかけていた。

 頑張れ、若人よ!

 

読者のみなさんも、HAMAMATSUカフェでコーヒーブレークしてみては?おいしいコーヒーでした。


夕張高校チャレンジ・モア・スピリッツ 第10号

次世代のリーダーをめざして


山﨑さん
今回話を聞いた山﨑さん。バドミントン同好会とボランティア同好会に所属している2年生。「ボランティア同好会で夕張キャンプに関わった際、東京から来た他校の生徒たちとふれあい、知らない人と新たに関わっていくことの大切さを実感しました。」と語る山﨑さんの将来の夢は、「自らイベントなどを企画して誰かを楽しませることを仕事にする」ことだという。

行ってきます!日本の次世代リーダー養成塾!

 7月26日(木)~8月8日(水)の日程で開かれる「高校生のための日本の次世代リーダー養成塾」に参加する2年生の山崎さんに話を聞いた。

 

日本の次世代リーダー養成塾ってなんだ?

 九州での2週間にわたる集団生活の中で、各界リーダー(知事、大学教授、社長等)による講義のほか、参加者である高校生自身による日本、世界のあらゆる事象について議論し合うセッションなど、さまざまな経験を通して未来を担う次世代のリーダーとしての素養をつける塾である。

 参加には各県単位での選考にパスしなければならないが、夕張高校としては3年連続の参加となった。

 

 

リーダー塾集合写真
昨年の様子。全国各地から次世代のリーダーを志す高校生が集まり、切磋琢磨した。集団生活や議論の中で、かけがえのない仲間となる。

自分の世界を広げたい!

記者

 今回リーダー塾に参加しようと思ったのはどうして?

山﨑さん(以下敬称略)

 昨年度参加した小笠原さんの「一流の方々の話を聞いて、考え方が変わった」という参加後の発表を見て、産まれてから今まで夕張の外に出ずに育ってきたことで、自分の中には考え方の偏りがあるのではないかと思うようになりました。

 知らない人がたくさんいる中に行って、いろんな分野の一流の方々の話を聞いて、新しい考え方に触れ、自分の世界を広げたいと感じ、参加しようと思いました。

記者

 全国から知らない人が集まってくるのだから、人間としての幅をうんと拡げるチャンスだね!

 

選考があったんだって?

記者

 参加するのに選考があるって聞いたけど、どんなのだった?

山﨑

 書類選考の後に、道庁に行って、他の受験者と共にグループディスカッションの試験がありました。

 まず、与えられたテーマに沿って、5分考えて、2分以内に発表するんです。そのあとでフリーディスカッションをするのですが、司会者を立てる・立てないなど、ディスカッションの進行についても受験者で話し合って決める形でした。

記者

 進め方も高校生同士で決めるんだ!ちなみにどんなテーマだった?

山﨑

 「情報化社会について」でした。初対面の受験者同士でも楽しくやれたので、その点でも良い経験ができました。

記者

 書類選考とかはどう準備したの?

山﨑

 書類選考では自分がどのような大人になりたいか、「理想の大人像」などがテーマでしたが、校長先生にも添削などの指導をしていただいて。締切が短く、結構あわただしい感じで頑張りました(笑)

 

私はこう思う!理想の大人像

記者

 ちなみに、理想の大人像についてはどんなことを書いたの?

山﨑

 おおざっぱにいうと柔軟性がある人。今求められているリーダー像は、周囲を引っ張っていく力と、周囲を支える土台としての力との両面を持ち合わせた上で、かつ即座にその場で臨機応変に「柔軟」に対応できることが重要だと思うので、そのようなことを書きました。

記者

 ・・・しっかりしているなぁ。

 

「地域ともっと関わりたい」と話していたのが印象的でした。

山﨑さん、学校祭の準備で忙しいところ、ありがとう!