夕張高校チャレンジ・モア・スピリッツ 第15号

見学旅行を終えて 実行委員長に聞く!


 学年みんなで行く見学旅行。学校によっては修学旅行と呼ぶ場合もあるが、読者の皆さんにとっても学生時代の一二を争う思い出になっているのではないだろうか?人によっては遠い昔の話かも?夜行列車に揺られたりだとか…

 それはさておき、われらが地元夕張高校でも11月6日から4泊5日の日程で見学旅行が挙行されたとのこと。今回のチャレンジ・モア・スピリッツでは生徒代表として、見学旅行実行委員長の前田さんに話を聞こうと思う。

前田さん
今回話を聞いた見学旅行実行委員長の前田さん。夕張高校生徒会で書記長も務めている。

いいなぁ、見学旅行

記者

 いいなぁ、見学旅行…どんなところへ行ってきたの?

前田さん(以下敬称略)

 神戸、大阪と、京都、奈良に行ってきました。伊丹空港に降りて、効率のよい順に回った形です。最初は神戸のカワサキワールドへ行きました。

記者

 カワサキワールド、行ったことあるよ!バイクが展…(長くなったので以下略)

 

学年の絆を感じられた!

記者

 見学旅行の実行委員会って、どういうことをするの?

前田

 出発前には見学旅行のルールを決めたり、班編成やホテルの部屋割りを決めました。

修学旅行集合写真
京都の渡月橋前にて一枚。みんな仲がよさそうでほほえましい。

記者

 実行委員会が班編成を決めたんだ!俺の経験からすると、あの子と一緒がいいだとか、ああでもないこうでもないと、もめそうだけど…

前田

 全然!私たちの学年ではもめることはなくて、みんなが「誰とでも同じ班になってもいいよ」ということを言ってくれました。

記者

 それはいい学年だわ…

前田

 ホテルの部屋割りも、連泊するときであっても一日一日全部変えて、いろんな人と一緒になるようにしていました。文句とかは一切出ませんでした。

記者

 感心だなぁ。

修学旅行スナップ写真

前田

 あとは、見学旅行中の反省会の仕切りをやりました。

記者

 どんなことが反省点だったの?

前田

 みんな列になって行動するときに、珍しいものがあるとついつい右に左に列が乱れてしまうことが反省点としてあげられていました。

記者

 あー、気持ちはわかるなぁ(笑)

 

 

言葉が見つからなかった

記者

 実行委員会をやってみて、印象に残っていることはある?

前田

 班編成のときとかは特にそうでしたが、みんながお互いを思いやりあって、「どうしたらみんなが楽しめるか」を考えていると感じたことが印象に残っています。

 あとは、旅行の最後に、旅行中付き添ってくれた添乗員さんにお礼の言葉を言うときに、見学旅行が本当に楽しすぎて、感謝しすぎてどう表現したらいいのか言葉が見つからずに困ったことが印象に残っています(笑)

記者

 よほど良い見学旅行だったんだね!

 

「夕張高生はいま高校魅力化などで与えられたチャンスを逃さないように一人ひとりたくさんチャレンジしようとしている」と語ってくれた前田さん。どんどん挑戦していってください!


夕張高校チャレンジ・モア・スピリッツ 第14号

おじゃりやれ!八丈短期留学


 北海道を遠く離れた島で5日間、生徒たちが感じたことは。

 今回のチャレンジ・モア・スピリッツでは10月4日から8日にかけて東京都八丈島にて行われた短期留学を終えた宮岸君、野田君、藤浦さん(以下敬称略)へのインタビューを中心に、その内容に迫ろうと思う。

 

八丈短期留学とは

 夕張高校と東京都八丈高校との交流を目的とした「夕丈(ゆうじょう)プロジェクト」の一環として毎年実施。同島住民や高校生との交流を図り、夕張とは異なる文化などに触れながら見識を深めている。

 今回の短期留学では、同島の観光振興をスキューバダイビングの体験をしながら学んだほか、八丈高校の生徒に対する夕張や夕張高校の取組みの紹介プレゼン、食品製造などの授業の交流、生徒それぞれの研究テーマに沿った視察など盛りだくさんであった。

 なお、同プロジェクトでは、その一環として八丈高校の生徒も夕張を訪れているほか、八丈島の特産品であるフルーツレモンの提供を受け、夕張高校で商品開発を行ったこともある(チャレンジ・モア・スピリッツ第6号にて紹介)。

ダイビングの準備をする生徒ら
ダイビングの準備をする宮岸君、野田君、藤浦さん(左から順)

 

潜る授業があるの?

記者

 今回行こうと思ったきっかけは?

宮岸

 以前八丈高校の生徒が夕張高校に来て、八丈島のことについて色々と教えてもらって興味が出て、自分の目で見たいと思ったというのと、夕張のことを今度は自分が八丈高校の生徒に伝えたいと思ったことがきっかけです。

記者

 なるほどねぇ。実際に八丈島を自分の目で見てなにか感じた?

宮岸

 夕張と共通しているところとして、夕張も八丈島も人口が少ないからか、高校と地域のつながりが深いと思いました。八丈島では地域の企業が高校生にスキューバダイビングの経験を、ということで高校生向けの体験プログラムを立ち上げたり…これは今では実際の高校の授業に組み込まれているそうです。

記者

 へぇー(驚)

 

謎の葉っぱが元気のもと

野田

 八丈島はお年寄りがすごく元気だと思いました。八丈島のあちこちに植わっているロべという葉っぱが売り物になるらしく、島内のお年寄りはみんなそれを摘んで小遣い稼ぎをしていて、それが生きがいになっているということでした。

記者

 なんだその葉っぱは?!(註:後で調べたところによると、花束などに使われる観賞用の植物だそう)でもお年寄りが生き生きしているのはよいことだね。

野田

 そういう小さな収入でも、稼ぐことで生き生きできているようなので、夕張でもそういった仕事づくりができればいいと思いました。

藤浦

 町長さんの話によると、お年寄りのチアリーダーが島内にいるそうで…

記者

 それは元気だわ!

 

インスタ使って島の宣伝を

藤浦

 八丈高校では八丈島を宣伝するために、インスタグラム(写真投稿を通じて交流するウェブサービス)を使ってしていて、八丈高校の生徒が外部指導者から撮り方を教わりながら、島内のきれいな風景などを写真に撮って、インターネットに広める活動をしていて…夕張でもやってみたいと思いました。

記者

 インスタグラムに指導者がいるのか!

藤浦

 はい、高校生の活動のほかにも、島で「インスタミート」というイベントを実施して、有名なインスタグラマー(註:インスタグラムをする人)を呼んで宣伝しているみたいです。

記者

 やっぱり「映え」てた?

三人

 はい(笑)

 

えっ?おじゃれ…何だって?

宮岸

 あと、方言ですね。「なまら」が通じませんでした。

藤浦

 八丈高校の女子からは、北海道弁ってかわいいって。

記者

 方言っておもしろいよね。八丈島の方言は?

野田

 おじゃりやれ。

記者

 おじゃ…おじょ…えっ?何て?

三人

 おじゃりやれ、「ようこそ」という意味です(笑)

 

三人は八丈島で学んできたことをまとめ、全校生徒や市長などに向けて発表するそう。いい発表になることを期待してます!


夕張高校チャレンジ・モア・スピリッツ 第13号

生徒会ってどんなところ? 北上前会長回顧録


北上くん
今回話を聞いた北上君

 この頃の生徒会とはどのようなところなのか?今回のチャレンジ・モア・スピリッツでは、この10月で新体制に生徒会を引き継いだ前会長の北上君にいろいろと話を伺った。

 

生徒会ってどんなところ?

記者

 夕張高校の生徒会はこんなことをするところです、というのを簡単に言うと?

北上君(以下敬称略)

 行事の基本的な部分、土台を考えて、高校の各委員会などに指示するところ、だと思います。

記者

 主に行事を仕切る、運営する会ということなんだね。生徒会ならではの苦労はどんなものがあった?

北上

 苦労といえば、行事のあり方や内容などについて学校皆が納得できる形にすることが大変でした。意見の食い違いなどもあって(笑)

記者

 なるほどねぇ。みんなが納得できる形にするのはなかなか難しいものがあるよね。

北上

 企画のあり方もそうですけど、納得してくれるように説明するにはどうしたらいいかということに苦労しましたね。

よさこい演舞の様子
よさこい演舞の様子

 

一番印象に残っていることは、学校祭

記者

 一年間の会長任期の中で、一番印象に残っているできごとは?

北上

 そうですね、学校祭が一番最初にやる大きな行事なので、一番印象に残っています。先輩がいなくなってちゃんとできるか、とかすごく不安でした。

記者

 先輩から受け継いだものもありつつ、変化もあった学校祭だったよね。よさこいの踊りの振り付けも去年と変わっていたよね。

北上

 振り付けを変えなかったらクオリティは上げられるけど、地域の方に飽きられてしまうんじゃないかという声が上がり、校内アンケートを取ったんですよね。それで、去年よりも簡単で、しかも派手に見せられる踊りが良いということで、南中ソーランを採用しました。

記者

 アンケートの結果はどんな感じだったの?

北上

 振り付けを変える派がわずかに変えない派を上回って・・・ほとんど半々でした。

記者

 意見がほとんど拮抗している中で、変えていくのは苦労はあったと思うけど、みんなにとっていい経験だったね。観客の反応はどうだったの?

北上

 上々でした。結構踊りがダイナミックに見えたようで、感動したという感想をくださいました。

記者

 踊りを変えるところから始めて、住民の皆さんを感動させて、結構なことじゃないですか!

 

やってよかった生徒会

記者

 生徒会をやってよかったことは?

北上

 会長になって、地域の方とかかわる場面が多くて、愛されている高校だということがわかって・・・外からどう見えているか、など学校について本当のことが知れたのがよかったと思います。

 中学生の時は、正直に言うと入るのが簡単で(笑)あまりいい人もいないのかなと思っていたんですけど、いざ入って2年生から生徒会をやってみると、先生も生徒もいろいろな相談に乗ってくれるし意見も言ってくれるいい人ばかりで、すごく生徒会活動がやりやすかったです。

記者

 それはよかったね!入ったり、やったりしてみないとわからないことってあるからねぇ。

北上

 生徒会は団結力が結構高くて、会長としても仕事がしやすかったし、行事の企画の時も生徒会内で争いがほとんどなかったんです。これからの生徒会も団結力を大事にしてくれれば、学校全体もさらにそうなっていくと思うので、後輩には期待しています!

 

「夕張高校はもうひとつの帰れる場所、親のような感じのする学校」と言っていた北上君。プログラマー目指して頑張って!