今回紹介するのは、新生徒会長となった豊巻さん、副会長となった波佐尾さん。二人に生徒会の魅力ややりがいについて迫ります。
生徒会でどんなことがしたい?
豊巻
学校祭や体育祭といった行事の運営や、ボランティア活動などの企画を行っています。
記者
部活との両立は難しいと思うけど、どうして生徒会長、副会長になろうと思ったの?
豊巻
僕は「会長になってほしい」、「今よりもっと楽しめる学校にしてほしい」ってみんなから言ってもらえたので、やってみようと決意しました。
波佐尾
僕は生徒会に1年間携わり、大変だったんですが、仲間と何かをやり遂げる達成感や楽しさがあったので、やってみようと思いました。
記者
みんなのために動こうと思ったんだね! これから生徒会役員として、どんな学校をつくっていきたいと思う?
波佐尾
夕張高校は生徒数が少ないので、一人一人が前に出ていけるような明るい学校を目指したいと考えています。夕張は暗いイメージで取り上げられることがあるので、夕張の光が夕張高校と言われるくらい、生徒が輝く高校にしていきたいです!
記者
すごい・・・。明るい学校づくりのためにどんなことをしていきたい?
豊巻
学校への意見を集めるために目安箱を設置しているのですが、実現しないことが多かったので、意見が減ってきています。みんなが充実した学校生活を送れるように、まずは一つ実現していきたいです!
記者
すごい熱意!生徒みんなが輝ける学校にしてね!
夕張高校に入ってみて
記者
そんな生徒会で頑張る二人だけれども、夕張高校に入ってみて、どんなところがよかったって思う?
波佐尾
僕は中学校のとき、あまり人前に出るようなタイプではありませんでした。そんな僕が、夕張高校に入学してから生徒会に入り、学校での自分の役割ができ、学校生活に充実感が持てるようになりました。
記者
夕高生は、少人数だからこそ一人一人に活躍の場があるから、自信につながっていったんだね! 豊巻くんは?
豊巻
僕は、フットサル同好会と陸上競技部に入っているのですが、やりたい部活ができていることが嬉しいです。フットサル同好会は、人数が少ないので基礎練習ばかりになってしまいますが、週2回地域の方が入ってくれるので、チーム戦ができるようになり、本当に感謝しています。
記者
夕高生は部活を掛け持ちしたり、創ったり、ほんと活動的だよね。地域の方々と連携して活動できるのもいいところだよね。
二人の将来の夢は?
豊巻
自分が地域の方にしてもらったように、コーチの資格を取って子ども達にサッカーを教えたいです。
波佐尾
親が農家なので、継ぐことを考えています。夕張メロンづくりの大変さは知っているのですが、夕張メロンのブランドはなくしてはならないと考えているからです。また、人の悩みを聞いてあげられる、仕事もいいなと考えることもあります。まだ具体的には決まってないですけどね。
生徒のため、学校のために頑張る姿に感動しました!これからも二人の活動を応援しています!!
私は高校時代の見学旅行と言えば、団体でバス移動が基本でしたが、夕張高校は一味違うようです。その魅力のある見学旅行について、今回班長として皆をまとめた佐々木洸大さんに迫ります。
魅力のある見学旅行とは
記者
夕張高校の見学旅行は少し変わってるって聞いたけどどこが変わってるの?
佐々木
はい、夕張高校の見学旅行の自主研修は、自分達で行程を考え、事前学習で行く場所を資料などで勉強します。
記者
面白そうだね、でも他の高校も自主研修とかはやると思うけどそれとは違うの?
佐々木
はい、自主研修の一種ですが、夕張高校の事前学習では、旅行のしおりを一から作ります。そこには行程や行く先の資料を載せるだけではなく、見学旅行での自分たちの目標やルールを班ごとに定めていくんです。
記者
面白そうだね!記者が考える見学旅行のイメージでは、バスで団体行動して観光地を回るのが基本だった気がするんだけど、凄く自由なんだね!どんな行程なのかな。
佐々木
京都のホテルを出発して、京都市内のお寺を巡り、最終的に次の宿泊先である大阪にあるホテルを目指します。
記者
結構な大移動だね!記者的には一部の区域で自主研修をやっているのかと考えてました。そこまでの行程を考えるのは大変だったんじゃない?
佐々木
そうですね…。班員に行きたい場所の意見を聞いたり、そこまでの所要時間を計算したり慣れない土地での移動を考えるのは大変でした。夕張では京都のように私鉄とかがないため、乗り換えがとても大変でした。
記者
そうなんだね!でもいい経験になったんじゃない?
佐々木
はい、スケジュール管理をする能力がとても鍛えられたと感じます。
「夕張高校」の魅力とは
記者
魅力ある見学旅行のお話を聞いてきたわけだけど、夕張高校に通ってみてきて良かった点、悪かった点はありますか。
佐々木
はい、夕張高校はチャンスが回ってくる可能性が他の高校より高いところだと考えています。
記者
それはどんなチャンスなの?
佐々木
はい、夕張高校は生徒が少人数だからこそ、今回の見学旅行でのように班長になったり、バス移動ではなく自分たちでゆっくり考えさせてくれて自主性にまかせてくれる部分も大きいので、僕は夕張高校でよかったなと感じております。
記者
なるほどね!確かに大人数の高校では、どうしても個人より団体単位になりがちな部分も大きいよね。
快く取材を受けてくれた佐々木さんどうもありがとう!
佐々木さんの将来の夢は消防士なんだそうです。今回の経験を活かして頑張ってください!
今回紹介する生徒は、楽天社員と高校生が10年後のまちの未来を考えるプログラム「RakutenIT School NEXT」にチャレンジした高橋くん、鈴木さん、小笠原さん。1年生ながら、東京で楽天社員も驚く見事な成果発表をしてくれました。
記者
最新技術を使って「10年後の夕張の幸せ」を考えるという難しいテーマだったんだけど、みんなは10年後の夕張はどうなっていると思
ってた?
3人
人がいない、お年寄りばっかりのイメージでした!
記者
人口減少と高齢化が高校生にも実感あるんだね。それでも夕張で「幸せ」に暮らしていくためにどうするか、3日間必死で考えてくれたね。やってみてどうだった?
高橋
僕自身夕張のことをあまり知らないんだなって思って。夕張のことを、あらためて考えることができました。
鈴木
楽天の社員さんが優しくしてくれたので、緊張したけど楽しめました。
小笠原
楽天社員さんは、フレンドリーで話しやすく、英語がペラペラだったので驚きました。
記者
楽天社員さんとみんなが考えてくれたアイデアは、【遠隔医療】と【空飛ぶ車】でした。なんでこういう提案を思いついたの?
鈴木
遠隔医療は、夕張はご高齢の方が多いし、交通の便がよくないから、新しい技術を使って遠くの病院に行かなくても済むようにって考えました。
小笠原
空飛ぶ車は、交通に不便さを感じていたので、行きたいときに行ける乗り物があったらいいなあって考えて思いつきました。
記者
【遠隔医療】はご高齢の方のために、【空飛ぶ車】は高校生らしい自由な発想で、両方ともとっても面白い提案でした。実際に市民の方の声を聞いてみたんだよね?
高橋
数名の方にインタビューさせていただきました。遠隔医療は、「家で診察を受けられるのは嬉しい」という声もありましたが、「やっぱり直接会って診察してほしい」という声もありました。
小笠原
空飛ぶ車は、「怖くて乗れない」と言われてしまいました。それで、外が見えないようにするカーテンの解決策を思いつきました。
記者
東京の発表でも「カーテンのアイデアは面白い」って、すごく評価が高かったよ。東京で全国10校が集う発表会でプレゼンする案は【空飛ぶ車】で決まりました。発表の資料作り、練習はどうだった?鈴木
資料作りは、自分だけで考えるのではなく、大原先輩や市の職員の方などたくさんの方々にアドバイスをもらって、深まっていったと思います。発表は、気持ちを入れるために原稿を見ないでできるように練習しました
記者
そしていよいよ発表。3年生の大原さんが体調不良で来られなくて、1年生だけになっちゃって不安のようだったけど、堂々と発表していました。内容もすごく深まっていたね。
小笠原
練習してた時より一番いい発表ができたけど、暗記ができなかったのが悔しいです。他の高校は、劇とか笑いを入れて、わかりやすく説明していてすごいなあって思いました。
鈴木
原稿を見ないでできたけど、あせって早口になってしまいました。他の高校は、すごく読み方も上手で内容が入ってくる。笑いもあって、面白かったです。
高橋
二人が発表しているときに、足が震えないように、その場で少しずつ動いて、自分をごまかしていました!笑
他の高校は、レベルが高いなって思いました。僕らの提案は、まだ身近ではないものなので、伝わるのかっていう不安がありました。
記者
素晴らしい発表でした。入賞はできなかったけれど、楽天社員さんたちの評価がすごく高くて、「これが日本最先端の夕張の高校生だ」って言ってもらえました。今回参加してみて、どんなことが成長できたかな。
高橋
ちょっとだけ積極的になれたと思います!
小笠原
初対面の人とも話せるようになりました!
鈴木
地下鉄に乗れるようになりました!笑
記者
元気いっぱいの1年生!これからに期待です!
チャレンジ・モア・スピリットを発揮して挑んだ東京での発表は見事でした。
見るたびに成長するみんなを見て感動しました。これからもいろんなことに挑戦してね!