夕張高校のスキー授業の実施については、夕張高校魅力化プロジェクトの一環として、魅力ある地域資源を体感し、郷土愛を育んでもらうことを目的に、平成28年度からリフト代やスキーレンタル代などの補助を行っています。多くの観光客が訪れ、雪質も良いことで知られるマウントレースイスキー場。夕張のスキーの魅力を伝えるため、平成29年度から市職員のスキー有資格者を講師として派遣しています。発案者は、夕張高校卒業生である熊谷光騎事務員です。「スキー場だけではないのですが、高校生に夕張の魅力ある地域資源を体験してもらい、夕張の良さを発信していってほしいと考えました。若い世代が中心となり、ポジティブな発信をしていくことが、夕張の未来にとって重要だと思っています」
今年は2月5日と6日にスキー授業を実施しました。今回は市職員だけでなく、スキー連盟の方にも講師を務めていただきました。1年生はフォーメション滑走をできるようになること、2年生は小中高とスキーに携わってきた集大成として、全日本スキー連盟公認スキー級別検定を取得することを目標に、2日間のスキー授業に取り組みました。検定取得をカリキュラムにするのは、スキー連盟の協力がなければ難しいため、非常にめずらしい取組になります。
2日目には、マイナス10度を下回る厳しい天候となりましたが、さすがは夕張の子どもたち。元気いっぱいスキーを楽しんでいました。1年生のフォーメーション滑走の発表では、隊列を組んで滑ったり、交差するなど、素晴らしい滑走を披露してくれました。2年生は検定取得に挑戦し、2級が3名、3級が13名、4級が9名と全員が合格することができました。今年は特に雪不足の影響もあり、今シーズン初めてスキーに乗る生徒もいるほどでしたが、この楽しかった経験を胸に、卒業後もまたマウントレースイに来てスキーを楽しんでもらえれば嬉しいです。
今回ご紹介する方は、今年4月に入学した1年生の鳶坂 信之介さんです。新型コロナウイルス感染症の影響で様々な行動や活動が制限される中、新生活で奮闘している鳶坂さんの高校生活を聞いてみました。
学校生活での変化は?
記者
鳶坂君はなぜ夕張高校に進学したの?
鳶坂
ずっと夕張で暮らしていて、勉強と部活を両立していきたいと思ったからです。また、今の夕張高校では、八丈交流や海外短期留学など魅力的だなと思いました。
記者
なるほどね!来年度以降、八丈交流とか海外短期留学とか参加してみたい?
鳶坂
高校3年間はあっという間に終わってしまうので、そういうチャンスがあればぜひ挑戦してみたいです!
記者
高校生活を過ごしてみて、中学校と比べて変化はあった?
鳶坂
僕は、野球部に入っているんですが夕張高校だけでは人数が少なく、他校の砂川・月形の合同チームであったり、学校生活でチャイムがなかったり、色々変化はありました。今年は特に新型コロナウイルス感染症の影響で学校が休校になったりと普段と違った生活でした。
記者
そうだよね。合同チームでは、普段一緒にいない分、大変そうだけど大丈夫かな?
鳶坂
単独チームと違い、他校の人たちと交流しながら野球ができているので、とても楽しいです!
記者
確かに、他校の人たちと繋がりができていいね!あと学校生活でチャイムがない生活はどう?
鳶坂
時計を見ていないと授業の準備ができなかったり、授業に遅れてしまうので、常に意識して時計を確認し、時間管理をしながら行動しています。でも最初は少し慣れなかったですね。
記者
素晴らしいね!大人になっても時間の管理はとても大切なことだから、高校生活でしっかりと身につけてね!
高校生活での目標は?
記者
最後に、高校生活の目標を教えてください。
鳶坂
僕の将来の夢は、野球道具のメーカーに勤めて、色々な人に道具の良さを伝えることです。そのために、学力だけではなく主体的に動く事や自ら考えて行動することを大事にし、卒業するときにこの学校でよかったなと思える高校生活にしていきたいです。
記者
明確な目標があって素晴らしいね!野球道具の良さを伝えるためには、コミュニケーション能力や様々な引き出しが必要になってくると思うから高校3年間でしっかり学んでください!
今回は、忙しい中取材に協力していただきありがとうございました!。
1年生の皆さんは新しいことがたくさんあり大変だと思いますが、夢に向かって悔いの残らないように、頑張ってください!
キセキノではオープンスクールを開催しました!
夕張学舎キセキノでは6月27日に夕張中学生、夕張高校生を対象にキセキノを無料開放しました。この日は普段通っているキセキノ生(塾生)はもちろん、普段キセキノに通っていない生徒の利用も可能としました。今回の取り組みは新型コロナウイルス感染症の影響により休校を余儀なくされ、学習機会の確保が難しい中、キセキノを開放して子どもたちに学びの場を提供するとともに、キセキノに少しでも興味を持っていただけるよう企画しました。当日は、夕張中学校から3名・夕張高校から7名の生徒が来塾して学習に取り組みました。今後もこのような機会を提供できるよう継続していきます。
今回ご紹介する方は、3年生の北越舞さんです。3年生は目指す進路に向け、動き出しています。北越さんには受験生として、どのような変化があったのか、そして日々の努力について聞いてみました。
目指す進路とは
記者
北越さんは進路は進学?それとも就職?
北越
道内の大学に進学したいと思っています。
記者
そうなんだ!なぜ大学に進学したいと思ったの?
北越
高校に入ってから、自分のやりたいことを探してたんですが、昔から興味があった語学をもっと勉強したいと思い、大学進学を考えるようになりました。将来の仕事もまだ決まっていないですが、英語などの語学を勉強して、活かせるような業種に就きたいなと思っています。
記者
語学に興味があったんだね!夕張高校魅力化事業で行っている海外短期留学も参加したことある?
北越
あります!私は中学生の時に、「夕張高校で次年度から海外短期留学がある」と聞き、夕張高校に進学し短期留学に参加したいと思っていて、1年生の時に応募してハワイに短期留学させていただきました。
記者
そうだったんだね!ハワイに行ってどうだった?
北越
ハワイでは、現地の学校に行ったり、ひとりでホームステイしたりとても楽しかったです。そして言葉が通じた時や、会話できた時の達成感は忘れられないです。
受験勉強、生活の変化とは
記者
普段はどれくらい勉強しているの?1年生の時と比べて今の生活に変化はあった?
北越
1年生の時は、クラッシー(携帯電話などで、学習できるアプリ)を使って先生が出してくれる宿題を主にやって机に向かう習慣をつけていました。2年生になって進路も決まり、受験を意識し始めたので1日3時間から4時間くらいは勉強していました。3年生になったら、平日は5時間、休日は10時間を意識して勉強しています。この間の4連休も12時間ほど勉強していましたね。
記者
そんなに勉強しているんだ。すごいね!普段は家で勉強する事が多いの?
北越
平日は、学校が終わってから公設塾キセキノに通っていてそこで勉強しています。休日は家で勉強していますね。
記者
北越さんはキセキノに1年生の頃から通塾しているけど、どうですか?
北越
キセキノには、色々な参考書があったり、先生は課題を出してくれたり親身になって教えてもらってます。最近は週に1回オンラインで英語の授業もあるので、とても助かっています。
記者
継続して勉強するための秘訣とかってある?
北越
以前は家で勉強している時に携帯電話を見てしまって、休憩時間が長くなってましたが、最近では勉強中は触らないようにして休憩も長くとりすぎないように意識してますね。あとは一つの科目をずっとやらないで、適度に変えながら勉強しています。今の3年生には大学進学コースが5人いて、1年生の時から同じメンバーで頑張ってきたので、お互いに支えあったり、時には競い合ったりしています。
記者
最後に受験に向けて意気込みを聞かせてください。
北越
今回受験勉強している中で、周りに流されないことだったり、何回も反復して勉強する事だったり、とても精神力は鍛えられました。大学進学という進路は自分が決めたことですし、努力して最後までやり抜き、大学に入れたらそこに価値が生まれると思うので、最後まで諦めず志望校合格目指して頑張ります。
今回は、忙しい中取材に協力していただきありがとうございました!
3年生の皆さんは、それぞれの進路に向けて大変な時期だと思いますが、将来の夢に向かって諦めず頑張ってください!
今回ご紹介する方は、今年の夏に野球部を引退した永沼龍併さんとマネージャーを務めた鈴木菜摘さんです。夕張高校野球部での3年間について聞いてみました。
他校との連合チームでの活動
記者
まずは、自己紹介をお願いします。
永沼
夕張高校3年永沼 龍併です。ポジションはファーストとピッチャーで、夕張高校野球部ではキャプテンを務めていました。
鈴木
同じく3年生の鈴木 菜摘です。マネージャーを務めていました。
記者
夕張高校野球部について教えてください。
永沼
夕張高校野球部は連合チームを組んでおり、今年は夕張・月形・砂川の3校で活動しています。部員は総勢15名程でマネージャーは3名いました。
記者
連合チームでの活動はどうだった?
永沼
連合チームでは、全体練習が週末しか行えなかったり、砂川で練習する事が多かったため通うのが大変でしたが、他校の指導者の方に野球を教えてもらえたり、他校の選手との親交から良い所を吸収するなど、単独チームでは経験できない事が多かったのでとても充実していました。
記者
色々得られるところもあったんだね!
マネージャーとの信頼関係
記者
鈴木さんはなぜマネージャーになろうと思ったの?そしてどんな仕事をするの?
鈴木
きっかけは先輩からの誘いでしたが、高校生活で何か新しい事を始めたいと思っていたのでマネージャーを始めました。仕事内容は、軽食のおにぎりを作ったり、道具の片づけや練習の手伝い、試合のスコア付けなどをしていました。
記者
部活のサポート役なんだね。永沼さんはマネージャーの存在をどう感じた?
永沼
すごく助かりました。僕も練習中は他の選手の事など周りを見ることができないので、常に落ち着いた目線で全体を見てくれました。いつも、しっかりしているので、時には支えてもらったり、時には怒られたりしています。僕は鈴木さんがマネージャーでいなかったら、すでに部活動を辞めていたと思うので、それくらい助けられましたし、ありがたい存在です。
鈴木
顧問の先生も永沼さんも優しいので、部活動の中では厳しい人もいないとダメだと思い、先輩が引退した後は私が嫌われる覚悟で、きつく言ってしまう場面も多かったです。他の人から「あの学校は礼儀正しいよね」と思われるようなチームにしたかったので普段から言っていましたし、時には衝突して話し合いをする場面もありました。
永沼
練習でも鈴木さんが見ていると、しっかりしなきゃという緊張感がありましたね。
記者
ちゃんと言ってくれる人ってありがたいね。人間関係を気にしてしまうと言えないと思うし、お互いの信頼関係があってやってきたんだね。
3年間を振り返って
記者
3年間を振り返ってどうでしたか?
永沼
最初に入部した時はすごくきつかったし、辞めたいと思っていましたが、夢中で野球をしていたら、あっという間に引退していました。今までは当たり前に野球をしていましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で試合や練習がしたくてもできない状況だったので、自宅で素振りやボールを触っていると、改めて自分はこんなに野球が好きだったのかと実感しました。
鈴木
私もあっという間に終わってしまいました。大変だったけど、勉強になることもたくさんあったので部活動をやっていてよかったなと感じました。
記者
3年間はあっという間だよね。引退試合はどうでしたか?
永沼
最後の試合は7月18日に滝川市営球場で栗山高校と対戦しましたが、7対8で負けてしまいました。接戦だったため負けて悔しかったのですが、当初は大会に出られず、そのまま引退するつもりでいたので最後に試合ができて、とても幸せでした。
記者
最後に、3年間で学んだことや部活動の魅力などを教えてください。
永沼
部活動を通じて、色々な人と関わることができて、人との接し方だったり、礼儀を学ぶことができました。3年間で野球が純粋に好きになり、技術を身につけられた事もありますが、自分の新たな発見や可能性を感じることができ、とても充実した時間となりました。
鈴木
私は部活動の中で、視野を広く持って自分も選手も成長できるようにサポートすることを心がけていました。野球部として一つの目標に向かって皆で頑張った事や経験した事は、これから社会に出た時にも通じると思うので、この経験を活かして頑張っていきたいです。
今回は、忙しい中取材に協力していただきありがとうございました!部活動を通じて、経験した事や感じた事は、必ず将来に活かせる経験だと思うので大切にしてください。そして3年生はこれからの夕張高校のために後輩にバトンをつなげてください。